お前、可愛すぎて困るんだよ!
それは……。



たぶん、友達に対してもだと思うけど。



家族とか……妃莉に対しては、もっと強い。



ものすごく……大事に、大切にしてくれるの。



碧くんと翠くんのやりとりを聞いて、うるっときちゃった。



こっそり涙をふく妃莉の向こうで、翠くんが、ぐすっと勢いよく鼻水をすすった。



そして、もう一度……。



「ありがと、碧くんっ」



と、今度は明るい笑顔で言った。

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