お前、可愛すぎて困るんだよ!
ピースをしながら、あたしの横から顔を出す。



「おっ、翠。
よ~し。
おまえが、妃莉ちゃんと結婚するか~?」



パシャパシャと、写真をとってくれるおじさん。



「いいぞ~、俺は。
碧でも翠でも。
妃莉ちゃんが、娘になれば~♪」



ふ~ふ~ん~♪ と鼻歌を歌うおじさん。



でも、ダメ。



妃莉は、碧くんじゃなきゃ!



そう言おうとした瞬間……。
< 54 / 978 >

この作品をシェア

pagetop