お前、可愛すぎて困るんだよ!
「妃莉。
今日、お迎えは、どうしたんだよ?」



「……え?」



「父さんが、迎えに行ったはずだろ?」



「あ、今日おじさんは……。
夕方から、お友達の個展に行くから、お迎えは無理って……」



「あれ?
そうだっけ?」



一瞬考え込む碧くん。



でも、次の瞬間、短いため息をついて言った。



「じゃあ、タクシー呼んで帰らなきゃダメだろ」

< 597 / 978 >

この作品をシェア

pagetop