お前、可愛すぎて困るんだよ!
「…………」



「宿題は?
何教科出てんだよ」



「……えっと……。
今日は、英語だけ。
明日の提出のは、なにもないよ……」



「だからって。
こんな男のあとを、のこのこついてきたらダメだろ」



「……っ」



黙り込む妃莉の前、小嶋センパイが、ぷーっと頬を膨らませた。



「ひっどい、碧。
こんな男って、なんだよ。
こんな男って!」

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