お前、可愛すぎて困るんだよ!
「…………」



どんどんと……悪い想像が膨らんだ。



だから……。



――ブルブルブル……。



と、それをかき消すように、妃莉は、首を横に大きく振った。



そんなこと、あるわけない!



だって、碧くん……。



“妃莉が喜ぶと思って”って言ってくれたもん。



「……っ」



でも……。



「あれ?
妃莉ちゃん、どうしたの?」



「……え?」
< 636 / 978 >

この作品をシェア

pagetop