お前、可愛すぎて困るんだよ!
「あー、そうそう。
今、碧いないみたいですね」



小嶋センパイは、チラッとお店の奥に目を走らせた。



「あー、そう。
さっきから、ずっと奥で……」



と言いかけたお兄さんに言葉をかぶせる。



「じゃあ。
帰ったって伝えといてもらえます?



べつに、呼んでもらわなくてもかまわないんで」



きっぱりした口調でそう言って、小嶋センパイは出口に向かって足を向けた。



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