お前、可愛すぎて困るんだよ!





「あのー……。
センパイ?
妃莉……。
センパイの彼女には……ならないと……思いますよ?」



碧くんのバイト先のカフェを出て、遠慮がちに……センパイの顔をチラッと見あげた。



「あー、アレ」



妃莉の肩から腕をどけて、センパイはちょっとだけ笑った。



「アレは、牽制」



「“ケンセ―”……ですか?」



意味がよくわからない。



だから、あごに手をあてて、首を横に傾けた。
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