お前、可愛すぎて困るんだよ!
だって、センパイの言うこと……。



さっきから全部、謎なんだもん。



「んー……」



とかすかに声に出して考える妃莉を見下ろして……。



センパイは、ちょっとだけ舌を出して、ウインクをした。



「ただ……。
このことが、碧にバレたら……。
俺は、コロされるかもしれないけどねっ」



なんていう……恐ろしいことを口にしたわりには、ものすごくおどけた表情で。



キュッと肩をすくめながら。

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