お前、可愛すぎて困るんだよ!
「じゃー、どうすっか……」



あごに手をあてて考えている。



「あの……。
『じゃー、どうすっか……』
じゃなくて……。
妃莉、お家に帰ります……」



足早に歩くセンパイの制服のすそを引っ張った。



センパイを引きとめようとして。



「それは、ダーメ」



という言葉とともに、センパイは立ち止まった。



「えっ。
なんでですか?」
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