お前、可愛すぎて困るんだよ!
「……妃莉、行かないっ」



ブスッと言って、バサッと頭からお布団をかぶった。



「だって、碧くん、行かないんでしょ?
だったら、妃莉も行かないっ!!」



「はぁ?
おまえ、なに言ってんだ?」



イラっとした声が、部屋に響く。



「んなの、あたりまえだろ。
いくら同じ高校っていっても、俺は2年なんだから」



「…………」



「妃莉。
わがまま言ってないで、ちゃんと着がえろ」
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