お前、可愛すぎて困るんだよ!
「だからって……。
家ってなに?
……って、もっぺん最初から言いなおしたいところだけど……。
わかった」



「……え?」



「碧くんがバイトをやめるまで、オレが妃莉ちゃんを守ることにするよ」



「……え?
翠くんが?
妃莉を守るって……。
どういうこと?」



電車に乗りながら、翠くんに聞いた。



空いている席に座りながら、翠くんが言った。



「ん?
帰り、オレが迎えに行くってこと。
妃莉ちゃんの、学校まで。
おとんがいない日だけだけどー」
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