お前、可愛すぎて困るんだよ!
でも……。



「俺、九条さんと友達になりたくて。
ダメ……かな?」



お友達ができるのは、すごくうれしい。



だから、妃莉は、差し出された右手をそっと握った。



「う、うん。
うれしいです。
ありがとう」



その瞬間……。



「やった――っ!!!」



片倉くんは、飛び上がって喜んだ。



「えー?
あんた、本当に友達でいいの?」
< 77 / 978 >

この作品をシェア

pagetop