お前、可愛すぎて困るんだよ!
「この前、珍しく京都だったの」



「うん、うん」



「だから、次はまた海外かな?って落ち込んでたら……。
国内勤務が続くことになって」



「うん、うん」



「今度は、東京ってことになったの」



「うん、うん」



ふたりは、息ぴったりで、同じタイミングでうなずいている。



「だったら、妃莉。
高校は、幼なじみのいる高校に行きたくて。
で、絢音学園を受験したの」



「うん、うん」
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