お前、可愛すぎて困るんだよ！

それから、少しだけ視線を戻して……センパイに言った。



「妃莉は、ずっと、おんなじですー。
でも、妃莉のことを冷たいって感じるなら……。
それは、センパイが、しつこいからですぅー。
毎日毎日、なんでそんなに、妃莉にくっついてくるんですかぁ～？」



「ほらほらほら～。
そんなムッとした顔しないの～。
ほっぺたなんか、膨らませすぎ～」



「だって、センパイ。
いっつも、妃莉のところに来るんだもん！
なんか、用事でもあるんですか～？」



碧くんに、目も合わせてもらえなくなってから。



片倉くんや葵ちゃんに、本当のことを言えなくなってから。



やけに、やたらと、小嶋センパイが絡んでくるようになった。