お前、可愛すぎて困るんだよ!
今度は……。



冗談じゃ……ないの?



そう思ったら、ものすごく……怖くなった。



「やだ、やだ、やだっ!!
センパイじゃ、やだっ!!
離して、離してっ。
こういうのは、碧くんじゃなきゃ、絶対やだっ!!」



ばたばたばた。



出来る限りの力で、暴れた。



次の瞬間……。



「ほらー。
もう、答えは、出てんじゃん」



気が抜けるほど優しいセンパイの声が降ってきた。
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