お前、可愛すぎて困るんだよ!
そういえば、そのネクタイ。
他の1年生より、使い込んである気がするな~」



「……っ」



「と、そんなことよりも~。
曲がってるよ?
妃莉ちゃん。
まだ、ちゃんとネクタイ結べないんでしょー。
俺が、直してあげる~」



「……や。
大丈夫ですっ」



「って、そういえば~。
さっき、碧。
クラスの女子のネクタイ、直してあげてたっけな~」



センパイは、あごにひとさし指をあてて、空を見あげた。


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