お前、可愛すぎて困るんだよ!
「……聞いてました。
妃莉、センパイに言い忘れたことがあって、すぐに戻ってきたから。
でも、センパイ、全然気づいてくれなくて……」



「あーもー。
帰ってくるなんて、思わないじゃん!
なんで、帰ってくるかな~」



センパイは、顔に両手をあてて、空を仰いだ。



「俺、めちゃくちゃカッコ悪いじゃん!!」



「そんなこと……。
ないですよ。
妃莉、ものすごくうれしかったです。
センパイが、そんな風に考えてくれていたこと」



「……っ。
俺だって……。
これでも、ごめんって思ってるんだよ。
妃莉ちゃんを……泣かせちゃったこと」



「…………」

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