お前、可愛すぎて困るんだよ!
普段クールな碧くんからは、想像もできないほどおろおろしている。



「ごめん……。
ごめん……。
妃莉、ごめん……。
あーもー。
わけわかんないけど、すげーごめん」



いつもは、『とりあえず謝るクセ、やめろよな』って妃莉に言うクセに、今日は、碧くんがとりあえず謝っている。



「……だから、違うの」



って言いながら、妃莉は、碧くんの腕をちょっと触った。



「……え?」



「妃莉……うれしくて」
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