お前、可愛すぎて困るんだよ!
「……えぇっ?」



ますますわけわかんないって顔の碧くん。



そんな碧くんの顔を見つめて言った。



「だって、ね。
妃莉、碧くんのことが、すごくすごく好きなんだもん」



「…………」



「おばさんが……。
碧くんのお母さんが、クリーニングから戻ってきたネクタイを……。
妃莉のと碧くんのと間違えちゃったみたいで……」



「…………」



「妃莉のところに、碧くんのが置いてあって……。
それにね、気づいたんだけど……。
気づかないフリして使っちゃうくらい……。
妃莉、碧くんのことが好きなの」
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