お前、可愛すぎて困るんだよ!
「俺の全部を、妃莉にあげるよ」



碧くんは、優しくそう言った。



「ほんと? ほんと? ほんと?
じゃあ、妃莉の全部も……。
碧くんにあげるっ!!」



そう言った妃莉に……。



真っ赤な顔をした碧くんは、ちょっとかすれた声で言った。



「おまえ、俺をコロす気か。
こんなの、マジで、きゅん死するレベルだろ」



まぶしそうに目を細めて妃莉を見て……。



それから、碧くんは妃莉にキスをした。



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