お前、可愛すぎて困るんだよ!
「だって、妃莉が開けてないの。
どうせ、“痛そうだから”とか、“怖いから”っていうのが、理由だろ?」



「……っ」



「あー、その顔は、やっぱり図星」



碧くんは、妃莉のほっぺをチョンっとつついた。



「痛がりで、怖がりの妃莉には、無理。
子供は、おとなしくあきらめなさい」



ふふんっとした顔をして、碧くんは、自分の髪に触った。



「こ、子供って!
妃莉と碧くん、ひとつしか違わないじゃん!」



「それがどうした?
でも、妃莉は、子供だろ」
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