お前、可愛すぎて困るんだよ!
「……って、ソレはダメ」



さっきまで『はいはい』妃莉の言うことを聞いてくれていた碧くんに、拒否された。



「え~?
なんで~?
どうして~?」



ムッと唇を尖らせる。



「いやっ。
あのっ……。
『どうして~?』じゃなくてさ~。
ベッドの中でのキスは、ダメ」



困った顔をして、碧くんは、妃莉の体をちょっと離した。



「え~?
なんで~?
妃莉、今日キスしてもらってないから、してほし~!!」



さっきよりも、たくさん、唇を尖らせた。
< 945 / 978 >

この作品をシェア

pagetop