お前、可愛すぎて困るんだよ!
それが、なにか?



そう思いながら、碧くんを見つめ続けると……。



「マジか」



そう言ったっきり、碧くんは、絶句して固まった。



「碧くん? 碧くん?」



碧くんの顔の前で、数度横に手を振ってみる。



それでも、反応がないから、さっきよりも大きな声で呼んでみた。



「碧くんっ!
碧くんっ! 
碧くんっ!!」



そしたら、やっと……妃莉のことを見てくれた。
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