お前、可愛すぎて困るんだよ!
「…………」



「碧くんと……」



「ん?
俺?」



自分の名前が出てきたのが意外だったのか、碧くんはびっくりしたように妃莉を見下ろした。



「うん。
碧くんと……。
お揃いにできるかなって思ったから」



「……は?
お揃い?」



“意味がわかんねー”って顔をする碧くん。



そんな碧くんの、ピアスをしてる左耳を触りながら、妃莉は言った。
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