今日もあなたが。
合宿2日目。
早起きして朝練...。
そのあとに朝食。
朝からよく食べるな...お母さん大変そう...
とか考えてるうちにみんなが片付け出した。
「零、俺ら先帰ってるから〜!」
少食の1年の分まで食べてた零先輩は2年を睨みつけながら1人残っていた。
「よく朝から食べるね。だからその身長なのか〜笑」
茉梨先輩が後片付けしながら零先輩と話していた。
「あ、これ龍先輩の携帯...」
届けに行こうとしたら
「あ、あたし行くよ。」
茉梨先輩が携帯を取って階段を下りていった。
..................。恐る恐る後ろを向くと...
ま、また2人になってしまった......。
それにしてもこんな食べて動けるのかなってぐらい食べてるよね...なんか心配になってきた...
「あ、これ片付けちゃいますね。」
私は食べ終わった皿を片付けた。
そして何を思ったのか零先輩の前に座った。
「ごめん、俺待ち?あと片付けるから帰っていいよ。」
「あ、大丈夫ですよ。」
ここにいたいので...なんて言えるはずもなく私は先輩が食べ終わるのを見ていた...。
その日の夜。
ミーティングの後に先生たちに捕まり手伝いをさせられた...。
「あぁ、疲れた...」
1人で廊下を歩いていると
「まだ起きてたの?」
トイレから出てきた零先輩が言った。
「先生の手伝いしてました...。」
「そっか。お疲れ。」
「あ、はい...」
私が部屋に入ろうとしたとき。
「おやすみ...。」
かすかに後ろからそう聞こえた。
振り返ったときには先輩はいなかった...
誰もいない廊下に私はペコリとお辞儀をし、小さく「おやすみなさい」とつぶやいた。