今日もあなたが。
それからというもの、私の生活は今までと全く違った。
毎日の日課は過去の習慣となり、学校でも集会でも先輩の姿を探さなくなった。部活もマネージャーの仕事に集中した。
周りにはちょっと心配されたけど疲れてるって嘘ついた。
部活もやめてしまおうかとも考えたけどそれは自分のプライドが許さない気がした。
「ということで文化祭でうちのクラスは人探しをすることになりました!」
季節はすぐに過ぎ文化祭の準備が進んでいた。
「陽菜、人探しの衣装どーする?
自由だしここは派手にしちゃう?笑」
「着ぐるみとか?笑
今度探しに行こうか!」
「柚菜...本当にそれにするの...?」
「陽菜は絶対これ!ね?いいよね?笑」
柚菜の手には私には絶対に似合わないような可愛いメイド服...。
「本気で着たくない...」
「絶対可愛いからー!イメチェンイメチェン!笑」
結局そんなこと言ってる本人はキャラクターの着ぐるみ買ってるし...
誰にもバレないように歩かないとだな...。