今日もあなたが。
練習試合当日。
ちょっと張り切りすぎて早く来すぎたな...
まぁ更衣室でゲームでもして待ってよ〜!
あぁ学校誰もいないな...
ちょっと待ってたら先生来たから鍵もらって更衣室でゲームしてたら
「ん?誰かいる...?」
体育館から聞こえる音...
気になって見に行くと.........
ダンッダンッ......
私の目の前に飛び込んできたのは夢のような光景...
「零先輩...?」
1人でボールを持ってシュートしているのは紛れもなく零先輩だった。
「あ、電気...」
私は体育館の電気をつけた。
ん?とこっちを見る先輩。
「あ、おはようございます。
早いですね...笑 あ、カーテンしめますね」
「早く来すぎた笑 ありがと...。」
朝から話せた...!でも...めっちゃ気まずいよ〜。どーしよ...。
マネージャーになったばっかだし、まだ全然話したことないもん...。
「あ、他になんか準備した方がいいですかね...?」
恐る恐る聞いてみた。
「1年にやらせるからいいよ。」
そう言いながら先輩はシュート練を続ける。
私はコクリとうなずいてステージの上に座った。体育館に先輩と2人...。ニヤケそうな顔を隠して先輩を見つめる私.........
なんか話さないと余計気まずい...
神様...どーにかし...
「あのさ...なんで男バスなの?」
「えっ!?」
「いや、サッカー部とかハンド部とか...」
「あ、あぁ笑 正直迷ってましたけど茉梨先輩が優しくて説得してくれたので!」
「なるほどね...あいつがね...」
そう言いながら零先輩が私の横に座った。
私は心臓が痛すぎて.........
「神様やりすぎだよ...」
「ん?なんか言った?」
「いやっ...あ、あの...私なんかですみません...笑」
なんで謝ってんの私...笑
「いや...別に。マネには感謝してるよ。
あいつも俺らみたいなの相手に頑張ってるし笑」
私は思わず言葉を失ってしまった。
「なんか変なこと言った?」
「いや、そんなこと思ってるとは思ってなくて...笑」
先輩は鼻で笑いながらステージから降りて奥のゴールにレイアップをした。
「あ、変なこと言っちゃった...」
「おはよ。」
「あ、優樹先輩。おはようございます。」
朝から爽やかだな...。
「零〜!早いね笑」
「優樹〜〜〜!まぁ優等生だから笑」
優樹先輩には態度違うんだよな...。
羨ま.........
「薩摩ちゃんおはよ!早いね笑」
「茉梨先輩!おはようございます。
張り切りすぎて....笑」
「いいことだ!笑
零と優樹!おはよ!朝から仲いいね...」
茉梨先輩はいつものように2人と話している。やっぱ憧れるな〜。