blood and tear ~歪んだ世界~
あんな冗談を言っていたはずだったが、実際に一人になると心細くなった。
3年の校舎の一番手前が僕の教室だった。
教室の中は新学期早々から大きな声が響き渡っている。
静かな所が好である僕は、騒がしい場所は苦手だ。
騒音に不愉快さを感じながらも中に入って、すぐに場所を見つけて席に着いた。
周囲に全く目を向けること無く、ただひたすらカバンの中を漁り始める-
取り合えず、新学期からの新しい担任が来るまでは、こうして時間をやり過ごそうと思っていた。
背後から来る視線を感じるまでは……