専業主夫日記「御主人様はやく帰ってきてぇ><;」
12月17日(月)

★マグロのかまとろと、御主人様とワタクシ

土曜日のことです。

御主人様とワタクシは回転寿司に行きました。

一皿100円じゃなくて、お皿の色によって値段が違う、高級なお店です。

ふだんならゼッタイ行きません。

高くつくし、なによりワタクシは人が大勢いる場所が苦手なのです。

でも、御主人様の実家で年賀状を書くお手伝いをしたら、御主人様のご両親がおこづかいと割引券をくれたので、思いきってお出かけしました。


店内はとても混雑していて、ワタクシは緊張しましたが、おいしいお寿司で、次第にシアワセな気分になりました。

お腹もいっぱいになり、そろそろ帰ろうとした頃、祭りが始まったのです。

そう、マグロの解体ショーです。

大きなマグロがさばかれ、店内が一気に活気づきました。

そこに、職人さんの元気な声が響いたのです。

「はい、本日のかまとろ14皿で~す」


かまとろ?それは何でしょう。

見たことも聞いたこともありません。

御主人様も知らないようです。

「トロの中でもかなりいい部位じゃないかな?」

それはなんともおいしそう。

勢いに任せて、ワタクシは思わず叫んでしまいました。

そうです、こういうときはイキオイが一番大切なのです。

「か、か、かまとろひとつ、くださぁい><;」


一番立派なお皿に、2カンのって出てきたかまとろさん。

見た目からして豪華でおいしそう。

霜降り肉みたいです。

御主人様とワタクシは1カンずつ口に入れました。

すると、なんということでしょう。

かまとろさんはあっというまに舌の上で溶け、お腹の中に落ちていきました。

ほんの一瞬のシアワセ。

かまとろさんは本当に素敵です。

でも、かまとろさんと御主人様とワタクシが出会うことは、もう二度とないと思います。

だって。


一皿で1260円というお値段は、御主人様とワタクシの生活水準や価値観からすると、高過ぎるのです。


御主人様ごめんなさい。

今夜はシャケ茶漬けにします。
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