瑠璃色のCherry tree
▶Hidaka.side
とても純粋すぎるこの少女は顔を近づけただけでパにくってダッシュする。
(顔真っ赤(笑))
俺も立ち上がり資料を運ぶ。
すると不意に風が吹いた気がした。
窓は全て閉まっているはずなのでおかしいと思い体育資料室のほうを見ると既についている小林さんがドアをあけていた。
足、意外に早いんだ。
率直な感想。俺も早く行かなきゃな。なんて思って小走りになる。
そう言えばなんで俺はここにいるんだろう。
あのホームルームの後案の定みんなに囲まれた俺。
めんどくさいと思いながら前を見てみると思い資料を持った小林さんがいて…
さっきの時間で小林さんに興味を持った俺は何も考えず走り出したんだ。
この時富谷の近くを通ったら笑われた。
ちなみにこいつは俺の幼なじみと言う奴で唯一の女友達。
小林さんはそれを知らないみたいだけど。
ついでに言えば小林さんと富谷は中学校からの付き合いで当然富谷の幼なじみの俺は同じ中学にいた。
まぁ、接点なんてないし“富谷の仲のイイ子”という印象しか持っていなかった。
実際に話してみればこんな面白い子だったなんて…不覚だ。
そんなこんなであっという間に体育資料室に足を踏み入れた俺はその誇りっぽさに咳き込む。
「わっ!桜河君大丈夫!?ケホッ」
「小林さんだって…ケホッケホッ…とりあえず窓…開けよう」
カチャッと言う音がして窓が開くと春の風が一気に舞い込んでくる。
一息ついてとりあえず資料を置く。
すると小林さんが「あっ!」と言う声を出す。
「どうしたの?」
「ここ…一番奥のへやだよね?」
そんな当たり前なことを聞くなんてどうしたんだろう?
ここがこの階の一番端なんて今まで歩いてきた長さでわかるだろう。
「そうだけど…なんかあった?」
「ありありだよ!ここのカーテンの裏…ドアがある…!」
「え?」
ありえない。もうこの先に何もない筈なのに…
ヘタに触らない方がいいのかもしれない。
もし開けて一歩でも踏み出してみろ。
きっと一瞬にして落ちるだろう。
注意しようとして声をだそうとしたら出なかった。
驚きすぎて。
小林さんは既にあけていたのだった。
「………………………い」
「え?」
「すごいよっ!桜河君!」
急に大きな声を出したかと思ったら第一声が“すごい”なんて…
なにがあったんだろうと俺もその扉に近づく。
すると俺の目は大きく見開く。
「か、階段…?」
「ここから上に行けるみたいだよっ!…ねぇ、いってみようよ!」
そういうなり小林さんは俺の手を掴み階段の方へ一目散に走っていく。
当然俺もつられていくわけで…
(この子…性格変わってない!?いや……こっちが素なのか…)
そんなことを思っていると目の前にまたドアがあり、小林さんは慣れているかのように扉を開けていく。
「…わぁっ!」
眩しい光が差込み半目開けてみるとそこはこの学校の一番上。
屋上だった。
普段この学校はこの場所を閉鎖しているため決して入れない。
普段使う階段の一番うえに屋上への扉があるが、そこは鍵がかけてあって入れないようになっている。
一回は来てみたいと思っていた場所がこんなハプニングで来れるなんて。
俺たちは一目散に柵へ近寄りそこからの景色を眺める。
「初めてこんな絶景見たかも…!すごく綺麗…まっぴんくだぁ…!」
そう言ってはにかむ彼女を見て頬が少しだけ熱くなったような気がした。
すると自然と言葉は出てきて…
「ここ………俺たち二人だけの秘密の場所にしない?」
「…うん!!絶対ナイショだよ!」
そんな約束をし、お互い笑いあった今日の日、俺はずっと忘れないと思う。
とても純粋すぎるこの少女は顔を近づけただけでパにくってダッシュする。
(顔真っ赤(笑))
俺も立ち上がり資料を運ぶ。
すると不意に風が吹いた気がした。
窓は全て閉まっているはずなのでおかしいと思い体育資料室のほうを見ると既についている小林さんがドアをあけていた。
足、意外に早いんだ。
率直な感想。俺も早く行かなきゃな。なんて思って小走りになる。
そう言えばなんで俺はここにいるんだろう。
あのホームルームの後案の定みんなに囲まれた俺。
めんどくさいと思いながら前を見てみると思い資料を持った小林さんがいて…
さっきの時間で小林さんに興味を持った俺は何も考えず走り出したんだ。
この時富谷の近くを通ったら笑われた。
ちなみにこいつは俺の幼なじみと言う奴で唯一の女友達。
小林さんはそれを知らないみたいだけど。
ついでに言えば小林さんと富谷は中学校からの付き合いで当然富谷の幼なじみの俺は同じ中学にいた。
まぁ、接点なんてないし“富谷の仲のイイ子”という印象しか持っていなかった。
実際に話してみればこんな面白い子だったなんて…不覚だ。
そんなこんなであっという間に体育資料室に足を踏み入れた俺はその誇りっぽさに咳き込む。
「わっ!桜河君大丈夫!?ケホッ」
「小林さんだって…ケホッケホッ…とりあえず窓…開けよう」
カチャッと言う音がして窓が開くと春の風が一気に舞い込んでくる。
一息ついてとりあえず資料を置く。
すると小林さんが「あっ!」と言う声を出す。
「どうしたの?」
「ここ…一番奥のへやだよね?」
そんな当たり前なことを聞くなんてどうしたんだろう?
ここがこの階の一番端なんて今まで歩いてきた長さでわかるだろう。
「そうだけど…なんかあった?」
「ありありだよ!ここのカーテンの裏…ドアがある…!」
「え?」
ありえない。もうこの先に何もない筈なのに…
ヘタに触らない方がいいのかもしれない。
もし開けて一歩でも踏み出してみろ。
きっと一瞬にして落ちるだろう。
注意しようとして声をだそうとしたら出なかった。
驚きすぎて。
小林さんは既にあけていたのだった。
「………………………い」
「え?」
「すごいよっ!桜河君!」
急に大きな声を出したかと思ったら第一声が“すごい”なんて…
なにがあったんだろうと俺もその扉に近づく。
すると俺の目は大きく見開く。
「か、階段…?」
「ここから上に行けるみたいだよっ!…ねぇ、いってみようよ!」
そういうなり小林さんは俺の手を掴み階段の方へ一目散に走っていく。
当然俺もつられていくわけで…
(この子…性格変わってない!?いや……こっちが素なのか…)
そんなことを思っていると目の前にまたドアがあり、小林さんは慣れているかのように扉を開けていく。
「…わぁっ!」
眩しい光が差込み半目開けてみるとそこはこの学校の一番上。
屋上だった。
普段この学校はこの場所を閉鎖しているため決して入れない。
普段使う階段の一番うえに屋上への扉があるが、そこは鍵がかけてあって入れないようになっている。
一回は来てみたいと思っていた場所がこんなハプニングで来れるなんて。
俺たちは一目散に柵へ近寄りそこからの景色を眺める。
「初めてこんな絶景見たかも…!すごく綺麗…まっぴんくだぁ…!」
そう言ってはにかむ彼女を見て頬が少しだけ熱くなったような気がした。
すると自然と言葉は出てきて…
「ここ………俺たち二人だけの秘密の場所にしない?」
「…うん!!絶対ナイショだよ!」
そんな約束をし、お互い笑いあった今日の日、俺はずっと忘れないと思う。