切ない恋心
2
「…遅い」
待ち合わせした駅前で少しイライラしながら香織を待っていた。
香織が遅れてくるのはいつものことだ。
それなのにあたしは毎回イラつく。
他にも待ち合わせをしている人はいたがひとり。
またひとりと減っていった。
スマホでゲームをしていると若い男が話しかけてきた。
「お姉さんひとりー?」
無視してゲームを続ける。
「ねぇってばー」
頭の悪そうな語尾を伸ばした話し方にさらにイラつき口を開きかけたとき。
能天気な香織の声がした。
「ごめん!待った?出がけに宅配便来てー…またナンパ?」
ナンパ男は香織の登場にさらに機嫌をよくする。
「お姉さんも可愛いじゃーん!ど?俺と遊ばない?」
「ごめんなさいね。今日はふたりで約束してたから」
出た。
香織の極上スマイル。
営業スマイルとも言うけど。
大抵の男はこの笑顔にほだされる。
「ざんねーん!じゃ、またねー」
ナンパ男が去っていくと香織の笑顔は消える。
「チャラ男ってまだ生存してたんだ」
そう。
可愛い容姿とは裏腹に香織は毒舌だ。
まぁまぁと何故かあたしが宥めながらふたりでランチを摂るため歩き出す。
考えるのも面倒だったので適当な駅前のカフェに入った。
待ち合わせした駅前で少しイライラしながら香織を待っていた。
香織が遅れてくるのはいつものことだ。
それなのにあたしは毎回イラつく。
他にも待ち合わせをしている人はいたがひとり。
またひとりと減っていった。
スマホでゲームをしていると若い男が話しかけてきた。
「お姉さんひとりー?」
無視してゲームを続ける。
「ねぇってばー」
頭の悪そうな語尾を伸ばした話し方にさらにイラつき口を開きかけたとき。
能天気な香織の声がした。
「ごめん!待った?出がけに宅配便来てー…またナンパ?」
ナンパ男は香織の登場にさらに機嫌をよくする。
「お姉さんも可愛いじゃーん!ど?俺と遊ばない?」
「ごめんなさいね。今日はふたりで約束してたから」
出た。
香織の極上スマイル。
営業スマイルとも言うけど。
大抵の男はこの笑顔にほだされる。
「ざんねーん!じゃ、またねー」
ナンパ男が去っていくと香織の笑顔は消える。
「チャラ男ってまだ生存してたんだ」
そう。
可愛い容姿とは裏腹に香織は毒舌だ。
まぁまぁと何故かあたしが宥めながらふたりでランチを摂るため歩き出す。
考えるのも面倒だったので適当な駅前のカフェに入った。