ツンツンな彼の攻略法【完】
いち
お昼休みを告げるチャイムが教室に鳴り響き、私はバッと勢い良く立ち上がる。
「かのん、涼介くんのところ行ってくるね!!」
「…また?まあいってらっしゃい。」
「ふふ、頑張ってくるね!」
中学のころからの親友川田かのん。
黒髪ストレートロングの美少女。見た目には反して毒舌で思ったことははっきり言う。本当はすごく優しくて周りをきちんと見ている子。
そんな親友に送り出され?自分の教室をダッシュで出て行く。
お弁当を抱えて向かう先はただひとつ。
「っ涼介くん!!!!」
そう愛しのダーリンの教室です!!
教室中に響き渡る私の声にクラスの人の注目が私に刺さる。
「…また来たんだ」
「山梨くん絶対迷惑してるよね…」
「身の程を知れって感じ!!」
そんな声は気にしない!!!
私の視界に入る人物はただ一人!!!