ツンツンな彼の攻略法【完】
半年間夢見ていた時間が今実現しています!!
食堂の椅子に座って、隣にはパンを頬張る涼介くん。私の膝にはママが作ってくれたお弁当。
こんな幸せなことありますか!!!?
でも二人になるのはこの半年の中初めての出来事で…。何を話せばいいか分からない。
…気まずい。
何か話題。
「あ!!木曜日、私が倒れた時運んでくれてありがとうございました!!重たくなかった!?腕折れなかった!?私汗だくだったでしょ!?臭くなかった!?」
聞きたいことはたくさん。
「うるさい。俺そんなヘボくねぇよ。」
そう言ってまたパンを頬張り続ける。
「それとね、ほんっとうにごめんなさい!!」
涼介くんに向かって土下座をする勢いで頭をしたにさげる。
「は?」
「だって、私を運んだことによって色んな噂が立ってるみたいで…。実は付き合ってるとか…。だからつくづく迷惑かけてるなぁって…。」