ツンツンな彼の攻略法【完】
ろく
「ごめん、雅也くんおまたせ!」
廊下の壁にもたれかかっている雅也くんに急いで声をかける。
「そんなに待ってないよ。」
そう私に微笑む雅也くん。
…周りの女の子がきゃーきゃー言いながら去っていきます。
「ごめんね、付き合わせちゃって!男の人の好みってよく分からなくて。」
「ちょっと複雑だけど、ひなの頼みならしかたないね。」
「う、うん?」
「はぁ、…まあいいや。プレゼントは何にするか決めたの?」
よく理解出来ない雅也くんの言葉に首を傾げるが、見事に話をそらされてしまった。
…まあいっか!
「ヘアバンドとかどうかなって思って!」
「ああ!いいね!」