フェアリーの秘密
空にぽっかり浮かぶ雲を見ると、やけに悲しく感じます。

とりあえず次のバス停で降り、少ししてやってきた駅行きのバスに乗りました。

ようやく着いた頃には、乗るはずの電車はすでに到着していた、というわけです。

自身の不注意には言葉も出ませんが、十分な余裕を持って出たのは、正解でした。
もしも余裕なく出発していたならば、約束の時間には確実に間に合っていなかったことでしょう。

そう考えて、旧友との待ち合わせ場所のある駅に着くのを、車窓をぼんやり眺めて待ちました。

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