初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
二人の住む部屋は十八階の陽当たりの良い南向きの部屋。
生憎、柾貴さんは留守だった。
「奥は柾貴の部屋、手前が俺の部屋だ」
ゲスト用の部屋を挟んで、二人のプライベートルームがあった。
柚希の部屋は十畳ほども洋間で、セミダブルのベットにスチール製のデスクに棚、備え付けのクローゼットがあった。
実家の自室と同じシックな部屋、元々置かれてるモノが少ないのか、綺麗に片付いていた。
柚希は遮光カーテンを開き、夜の帳が降りた六本木の街を私に見せてくれた。
「柾貴のヤツ、今は『ドラゴンホテル・東京ベイ』のスイートルームで締め切りに追われてるらしい」
柚希は私の知らない間に『LINE』で柾貴さんに連絡を取っていた。
「ホテルのスイートに泊まって、執筆してるの?」
「らしいよ。俺達の結婚式披露宴もそこだし、行ってみる?」
「でも・・・今行くのはお邪魔でしょ?」
「別に柾貴に会うワケじゃない。
見学だ・・・」
「今から行くの?」
「今日は遅いし、止めようか・・・女を入れるのは本来なら禁止だけど。
眞彩は特別だと柾貴も許してくれた。
このまま、当面、帰って来れそうにないらしいし、新居が決まるまで、お世話になろうか?」
「えっ?いいの??」
「今日はいいと言ったけど…住んだ者がちだ・・・」
「柚希ってば・・・」
生憎、柾貴さんは留守だった。
「奥は柾貴の部屋、手前が俺の部屋だ」
ゲスト用の部屋を挟んで、二人のプライベートルームがあった。
柚希の部屋は十畳ほども洋間で、セミダブルのベットにスチール製のデスクに棚、備え付けのクローゼットがあった。
実家の自室と同じシックな部屋、元々置かれてるモノが少ないのか、綺麗に片付いていた。
柚希は遮光カーテンを開き、夜の帳が降りた六本木の街を私に見せてくれた。
「柾貴のヤツ、今は『ドラゴンホテル・東京ベイ』のスイートルームで締め切りに追われてるらしい」
柚希は私の知らない間に『LINE』で柾貴さんに連絡を取っていた。
「ホテルのスイートに泊まって、執筆してるの?」
「らしいよ。俺達の結婚式披露宴もそこだし、行ってみる?」
「でも・・・今行くのはお邪魔でしょ?」
「別に柾貴に会うワケじゃない。
見学だ・・・」
「今から行くの?」
「今日は遅いし、止めようか・・・女を入れるのは本来なら禁止だけど。
眞彩は特別だと柾貴も許してくれた。
このまま、当面、帰って来れそうにないらしいし、新居が決まるまで、お世話になろうか?」
「えっ?いいの??」
「今日はいいと言ったけど…住んだ者がちだ・・・」
「柚希ってば・・・」