初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
食後はデザートに夕張メロンを食べ、リビングのソファに腰を下ろしてテレビを観た。

「風呂入ろうか?」

「お先にどうぞ」

「一緒に入るんだよ」

「えっ!?一緒に??」

「夫婦になったんだ・・・新婚気分味わおう。眞彩」
柚希に強引に迫られ、一緒にお風呂に浸かった。

初めてではないけど、何度入っても恥ずかしい。
いつものごとく、柚希の足の間に割り込んで入り、一緒に足を伸ばした。
バスルームの床は白亜の大理石で、二人浸かっても十分な広さのある浴槽、出入口の手前にサウナルームもあった。
「このお風呂、最高だろ?」

浴槽に浸かりながら、窓越しにイルミネーションに彩られた六本木の街を眺めた。
「いい加減に慣れろよな・・・眞彩」

「何度入っても、恥ずかしいのは恥ずかしいの・・・」

私は向きに返した。

「お風呂の中で食べてもいい?」

柚希は耳許で甘く囁く。

「柚希・・・」
彼の甘い声に絆され、許してしまった。
彼には敵わなかった・・・
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