初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「このまま…お父さんには告知しないの?姉さん」
診察室を出た私達は誰も居ない休憩室の椅子に腰掛け、話をした。
「その方がいいと思うわ・・・」
「告知しなくても・・・爺ちゃんは気づいてる・・・俺達に隠していたんだから・・・」
「もう少し、早ければ・・・手の打ちようがあったと言うワケか・・・」
「半年か・・・まさか…そんなに悪かったなんて・・・夢にも思わなかった」
嫁ぎ、離れて暮らす未祐さんからすれば晴天の霹靂のようなコト。
私もお爺様のコトを気に掛けてしまった・・・
「村角先生が勧める緩和治療を俺も推す」
「緩和治療は癌の痛みを抑えるだけの治療。延命治療ではないでしょ?」
「母さん・・・」
早祐さんは声を荒立て、柚希を詰った。
「早祐お前のキモチは理解出来るが・・・お義父さんのカラダに負担をかけてまで・・・抗がん剤や放射線治療を続けるのは…逆に命取りになるかもしれないぞ」
「・・・」
早祐さんは立ち上がって一人で行ってしまった。
「尚貴さん、私が姉さんを追います」
「すまない。未祐さん。お願いします・・・」
未祐さんが早祐さんの後を追い駆けた。
診察室を出た私達は誰も居ない休憩室の椅子に腰掛け、話をした。
「その方がいいと思うわ・・・」
「告知しなくても・・・爺ちゃんは気づいてる・・・俺達に隠していたんだから・・・」
「もう少し、早ければ・・・手の打ちようがあったと言うワケか・・・」
「半年か・・・まさか…そんなに悪かったなんて・・・夢にも思わなかった」
嫁ぎ、離れて暮らす未祐さんからすれば晴天の霹靂のようなコト。
私もお爺様のコトを気に掛けてしまった・・・
「村角先生が勧める緩和治療を俺も推す」
「緩和治療は癌の痛みを抑えるだけの治療。延命治療ではないでしょ?」
「母さん・・・」
早祐さんは声を荒立て、柚希を詰った。
「早祐お前のキモチは理解出来るが・・・お義父さんのカラダに負担をかけてまで・・・抗がん剤や放射線治療を続けるのは…逆に命取りになるかもしれないぞ」
「・・・」
早祐さんは立ち上がって一人で行ってしまった。
「尚貴さん、私が姉さんを追います」
「すまない。未祐さん。お願いします・・・」
未祐さんが早祐さんの後を追い駆けた。