初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「別にそう言わないけど・・・私だって・・・柚希のコト・・・」

「火のない所に煙は立たないだろ?」

「!?」

柚希はキレて、飲み干した缶ビールをギュッと潰した。

「柚希・・・」

「・・・柚希は全く私を信じていないんだ・・・」

「それは・・・」

「柚希と私は元々カラダだけの関係だった」

「信じてないのは眞彩の方だろ?俺は真剣に・・・」

「もういいよ・・・」

私はソファから立ち上がり、玄関に舞い戻っていく。

「待てよ!!眞彩」

柚希が玄関先に来て背後から私の腕を掴んだ。

「離してよ!!柚希」

恋焦がれていた柚希と夫婦になった言うのに、私の心は不安でいっぱいだった。
以前と変わらず、切なかった・・・
何でだろう・・・

「晃祐さんの所に行くのか?」

「晃祐さんは関係ないわ!」

柚希は手を離した。
「俺達、カラダの関係が長過ぎたんだな・・・」

「柚希・・・」

「・・・弁当食べたら、また病院に戻る・・・」
柚希の方が私を突き放した。

ドライな関係を好んでいた柚希には男と女のいざこざはウザいようだ。
「柚希はやっぱり私のコトなんて愛してないんだ・・・」
私は部屋を飛び出した。
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