初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
(15)嫉妬

柚希side-

眞彩が出て行き、俺は朝まで彼女の帰りを部屋で待った。
しかし、彼女は帰って来なかったーーー・・・

夜が明けて、俺は病院に戻り、ICUに居る弥映子ちゃんの容体を確認した。

「んっ?」
稜真が一人でICUに入って来た。

「奈那子の代わりに弥映子ちゃんの様子を伺いに来た」

「弥映子ちゃんは大丈夫だ。お前は会社の社長だろ?さっさと出社しろ」

俺は未だに稜真に冷たく接していた。

「今日、一人で来たのは柚希さん貴方に話があって来たんだ・・・」

「俺に話?」

稜真は真剣な眼差しを俺に向けていた。
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