初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「ここは柚希の病院です。
晃祐さんは入浴後、意識を失って、病院に搬送されました・・・」

「意識を失った!?俺としたコトが・・・ホテルの引継ぎは?」

「副支配人の夕都さんが何とかすると言ってました・・・」

「・・・夕都なんかに任せられない!ヤツに借りを作るなんて…俺のプライドが許さない」

「それは・・・主治医に相談しないと」

「じゃその・・・主治医を呼んでくれ。眞彩さん」

「でも・・・」

引き戸を叩く音。

「俺だ、柚希だ。入るぞ。眞彩」

「丁度良かったわ・・・柚希」

「晃祐さん、気が付いたみたいだね・・・」

「副支配人の夕都なんかにホテルを任せられません・・・今直ぐ退院させてください」

「それは…無理だ。晃祐さんは一週間入院して貰います」

「一週間もホテルを空けろと言うんですか?私の病気は何ですか?柚希様」



「唯の寝不足と過労だけど…貴方には休息が必要だ・・・」

「そんなコト言われても・・・お二人の結婚披露宴の準備だって・・・」

「俺達の仲を裂こうしてるクセに・・・」

「柚希!?私達は何もないってあれ程…言ったのに・・・」

柚希はまだ私達の仲を疑っていた。



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