初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「ゴメンなさい。柚希」

「分かればいいよ・・・泣きそうな目で見るな」

「だって・・・」

「おいしいモノご馳走してやるよ」

「私は子供じゃないんだから…食べ物で釣らないで」

「何が欲しい?ジュエリーか??」

「柚希、私にジュエリーくれるの?」

「一つ位なら買ってやるよ」

「なら、ジュエリーで」

「オンナは光物に弱いなぁー」

柚希の言葉に一喜一憂させながらお洒落なフレンチレストランに入った。

全面硝子の向うはライトアップされたフランスの田舎風庭園。
「都心だってコト忘れちゃう。柚希は私の知らない素敵な店沢山知ってるね」

「他のオトコとは来ないのか?」

「あ、うん。皆…お金ないし、私が奢る立場と言うか…」

「お前のカラダが目当てなだけか・・・俺もお前のカラダ悪くないと思ってる。相性がいいから」

「・・・」

カラダを褒められても全然嬉しくない。

柚希が私自身を全く見ていない証拠だから。



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