初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「罪なオトコか・・・そうだな・・・」

俺は晃祐さんに言葉に同調すると自分を嘲笑う。

最初から眞彩の想いを知りながら、彼女とカラダの関係に堕ちてしまった。
彼女の想いを踏みにじり、カラダだけを奪い続けた。

その罪は重い・・・

「今からでも遅くはありませんよ・・・柚希様」

「晃祐さん・・・」

「眞彩さんの想いに応えるコトです・・・」

診察を終えた晃祐さんはガウンの袂を直した。

「診察は終わったでしょ?眞彩さんの所に行ってあげて下さい」

「ありがとう、晃祐さん」

俺は病室の外で待つ眞彩の元に行った。

「晃祐さんの様子は?」

「大丈夫だ。
一週間入院しなくても良さそうだ・・・」

「良かった・・・」
安心した含み笑いを浮かべる眞彩の頬に手を掛けた。

「柚希・・・」

「お前と二人で話がしたい…来てっ」

と俺は彼女の手を引いた。

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