初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
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柚希は医局に戻り、私は晃祐さんの病室を再び訊ねると中で言い争う声が聞こえた。
「着替えを持って来てやったのに…その言い草はなんだよ」
「いいから早く帰れよ!」
晃祐さんと言い争うのは夕都さんだった。
医局に戻ったはずの柚希も来た。
「柚希??」
「晃祐さんの見舞いに弟の副支配人が来たって訊いて・・・急いで来たんだ・・・晃祐さん入りますよ」
入るのを躊躇う私を他所に引き戸を開いた。
「柚希様・・・」
柚希の背中に隠れながら私も一緒に入って行った。
柚希と夕都さんを引き合わせるのは気まずいけど・・・
「貴方が相馬先生・・・初めまして、副支配人の小早川夕都です」
「知ってる…お前が俺のスマホに電話して来た。男だろ?」
「さあっ…何のコトかな?」
夕都さんは素知らぬ振りをした。
「桐生家と相馬家の結婚披露宴の件はくれぐれも頼むぞ。夕都」
晃祐さんとそう言うと「晃祐に言われなくても分かってる」と尖った口調で返した。
「着替えは渡したし、俺はホテルに戻る。じゃあな・・・晃祐」
「ああ」
夕都さんは柚希を一瞥して出て行った。
柚希は医局に戻り、私は晃祐さんの病室を再び訊ねると中で言い争う声が聞こえた。
「着替えを持って来てやったのに…その言い草はなんだよ」
「いいから早く帰れよ!」
晃祐さんと言い争うのは夕都さんだった。
医局に戻ったはずの柚希も来た。
「柚希??」
「晃祐さんの見舞いに弟の副支配人が来たって訊いて・・・急いで来たんだ・・・晃祐さん入りますよ」
入るのを躊躇う私を他所に引き戸を開いた。
「柚希様・・・」
柚希の背中に隠れながら私も一緒に入って行った。
柚希と夕都さんを引き合わせるのは気まずいけど・・・
「貴方が相馬先生・・・初めまして、副支配人の小早川夕都です」
「知ってる…お前が俺のスマホに電話して来た。男だろ?」
「さあっ…何のコトかな?」
夕都さんは素知らぬ振りをした。
「桐生家と相馬家の結婚披露宴の件はくれぐれも頼むぞ。夕都」
晃祐さんとそう言うと「晃祐に言われなくても分かってる」と尖った口調で返した。
「着替えは渡したし、俺はホテルに戻る。じゃあな・・・晃祐」
「ああ」
夕都さんは柚希を一瞥して出て行った。