初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
柚希と私はタキシードとウエディングドレス姿のまま、昨日宿泊したエクゼクティブスイートに戻った。

よく見ると私と柚希の色は対称的だった。
黒のタキシードに純白のウエディングドレス。
「眞彩、俺達、ようやく永遠の愛を誓ったんだな」
「うん」

柚希は顔を近づけて、唇にキスをした。
触れたのは僅かなのに、柚希の唇に私の紅いグロスはついてしまった。

「柚希の唇にグロスがついた・・・」

「・・・もっと沢山付けてもいいよ・・・眞彩」

「えっ!?」

彼の方からキスのおねだり。

「出来ない?」

「恥ずかしい・・・」
私は柚希のおねだりを拒んでしまった。

「嫌だとかじゃないから・・・恥ずかしいの・・・」

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