初恋ウエディング～交際０ヵ月の求愛～

「晃祐さん…晃祐さんって・・・今、お付き合いされてる人・・・本当に居ないんですか？」

「えっ・・・あ・・・」
晃祐さんの方が狼狽していた。

「何だ？眞彩お前・・・俺の前で晃祐さんに告白か？」

「ち、違うわよ！今日、披露宴に出席した友達が…晃祐さんにひと目惚れしたと言うか・・・」

「あ…そう言えば、里香さんがそんなコト言ってたな・・・」

「あ・・・そうなんですか・・・」

晃祐さんは細い眉をキュッと顰め、気まずそうな顔をした。

「ゴメンなさい・・・眞彩…その里香さんのキモチには添えません。
今の私は支配人としての仕事に集中したいので・・・」

「まぁ―仕事に集中したい、そんな時も男にはあるさ。
里香さんがどうしても男欲しいなら・・・大泉先生紹介してやるよ」

「大泉先生？？晃祐さんと全然タイプ違うわよ」

「私はこれで失礼します。柚希様、眞彩さん」
晃祐さんは一礼し、客室の奥へと突き進んで行った。