初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「私のコトなんて忘れていると思ってた」

柚希が私を誘うのは3ヵ月振りだった。

「忘れてなんかいないよ。眞彩のコトはちゃんと憶えてるよ」

貴方が憶えてるのは私のカラダだけ。

彼の心は死んだ幼なじみ・彩名さんのモノ。

私のバスローブの腰紐を解いて、彼の細くしなやかな指先が肩に触れる。それだけで背筋に電流が走り、カラダの中心が疼く。

「俺に放置された3ヵ月間はどうしてたの?」

「他のセフレで穴埋めしていたわ」

私は長い髪を掻き上げて素っ気なく返した。

本当はそんな男一人も居ないのに…
本気だと分かれば、柚希は私を捨てる。私は捨てられるのが怖くて、軽い女を必死に演じた。

私がスキなのは柚希だけーーー・・・


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