初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「はい」
俺も高木院長の勧めを快く受け入れた。



「そうか・・・やるか・・・では、年内はセミナーや学会へ積極的に参加し、今回執刀した地道弥映子さんの手術をモチーフに論文を完成させる。
忙しい中での作業だが、頑張ってくれ。相馬君」

「何とか…頑張ってみます」

「私は君のような若いドクターに期待しているんだ・・・」

「高木院長だって・・・まだ現役でしょ?若い俺達に院長の腕を見せてください」

「そう言われてもな…昔のようにはいかない」

院長は苦笑混じらせて返した。

「話は以上だ。相馬君」

俺は院長室を出て、気を引き締めた。
論文か・・・

眞彩との甘い新婚生活は望めそうにないな・・・まぁ―元々親と同居だし、甘くないか・・・
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