初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
その日の晩は私の妊娠のお祝いパーティ。
柚希も早く帰宅した。

「おめでとう。眞彩さん」

「ありがとう御座います」

「捺も喜んでいたぞ!!」

「はい・・・」

「この鯛のお頭が桐生会長からのお祝いよ」

「わしも何か用意すれば良かったな・・・」

相馬さんの病状は新薬の投与で、安定していた。
私が出産する頃には、薬の効果がなくなり、病状が逆戻りする。
柚希の話は信じられなかった。

「晃祐さんに言われて、気づくなんて・・・早祐お前も疎いぞ」

「だって…私・・悪阻なかったから・・・」

「で、今は何週目だ?柚希」

「あ・・・七週目だ。爺ちゃん、まだ、赤ちゃんの心音は確認できていない。確認できるのは二週間後だと杉崎先生は言っていた」

「そうか・・・柚希お前も医者としての仕事が忙しいと思うが、真彩さんは普通のカラダではないんだ。ちゃんと労わってやるんだぞ」

「分かってるよ。爺ちゃん」


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