初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
秋田の病院だけではなく、次のオペ場所・沖縄にも同行した。
眞彩を一人東京に残し、悔やまれるけど、院長の神の手が間近に見れる。またのないチャンスだと思い、同行を決意した。
俺は二週間の出張終えて、飛行機で帰京した。

俺にとっては貴重な経験となった・・・

******
あれから、二ヵ月・・・

眞彩は正式に父さんの秘書の仕事を退職した。

俺は医局でパソコンを睨みながら論文の校正をしていた。

「相馬先生」

俺を産科医の杉崎先生が訪ねて来た。

「どうしました?」

「奥様の妊娠経過について少しお話が・・・」

「えっ!?」

俺の心臓がドキッと高鳴る。
嫌な予感が脳裏を過った。

「妻の妊娠経過に問題があるんですか??」

俺は慌てて椅子から立ち上がるとデスクに置いていたドリップコーヒーの入った紙コップを倒してしまった。

「ともかく至急来てください」

「分かりました」

「私がやっておきますから・・・相馬先生は早く」

近くにいた仁科さんが俺の零したコーヒーを拭いてくれた。

「ありがとう・・・」

俺は杉崎先生と一緒に隣のミーティングルームに入った。
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